陸前高田の復興支援-英語による課題解決型プログラム-

ニコラ ビューローさん(法学部 特別外国人留学生)

2014/10/10

RIKKYO GLOBAL

OVERVIEW

外国人留学生の立場から参加したニコラ ビューローさんにお話を伺いました。

このプログラムは、留学生を含む学生が被災地の現状を広く知り、復興における課題の共有を通じて、岩手県陸前高田市の復興支援に寄与していくことを目的に企画されました。
2014年2月に開催された事前研修では、復興支援団体である一般社団法人 SAVE TAKATAより、「陸前高田のファンを増やすためのプランを考えよう」という課題が提示されました。
それを受けて学生は被災地や復興支援などに関する学習や提示課題に関する情報収集を行ったのち、2014年3月16日(日)から20日(木)まで陸前高田市内で現地研修を実施。久保田崇陸前高田市副市長を始め、同市役所の職員や地域住民、NPOの方から話を伺うと共に情報収集を行い、提示課題に対する提案の検討を重ね、2014年4月の最終報告会にける課題解決に資するプランの発表をもって、プログラムは完了しました。
今回は、外国人留学生の立場から参加したニコラ ビューローさんに話を伺いました。

このプログラムに参加しようと思った理由を教えてください。

「奇跡の一本松」の下で

I decided to participate in this program because I wanted to make myself useful. We heard a lot of things in my country (France) about the disaster and I wanted to feel it myself, to really know what it looked like. I wanted to help as much as I can. I’m interested in NPO’s work, especially in Japan where they are very lively and active.
(和訳)
人々の手助けをしたくて参加しました。自国のフランスで東日本大震災の惨事についてたくさん聞いていたので、実際にどのような様子なのか肌で感じたいと思っていました。できるだけの支援をしたいと思っていました。特に積極的で活気のある日本のNPO活動に興味があります。

プログラムではどのような活動を行いましたか。

仮設の高田大隅つどいの丘商店街の 飲食店を取材

We talked a lot with several representatives from local associations like Save Takata, or from the local administration, as well as shop owners or fishermen. We tried to understand the needs of the city: what they lack, what they would like other people to bring, what they decided to do after the disaster to carry on with their lives.
(和訳)
「SAVE TAKATA」のような団体の代表者や地方行政、お店を営んでいる方や漁師の方とたくさん話し合うことができました。何が不足しているのか、人々に何を持ってきてほしいか、そして震災後に街の人々が自分たちの生活を続けていくために何をしようと決断したのかといったような、街が必要としていることを理解しようとしました。

大変だったことがあれば教えてください。

陸前高田市役所職員とワークショップ

It was sometimes difficult to understand very technical Japanese terms, especially during some meetings in keigo, but my Japanese improved incidentally a lot!
(和訳)
敬語を使うミーティング時が特にそうでしたが、日本語の専門用語を理解するのが時々難しかったです。しかし、そのおかけで思いがけず日本語を上達させることができました。

プログラムを通じて楽しかったことがあれば教えてください。

簡易宿のマスターにインタビュー

I met wonderful people from Rikky? and very brave people from Rikuzentakata. It was really amazing to see everyone there being resilient even in adversity and working every day without losing hope, reconstructing their city. The disaster destroyed the city but surely not the inhabitant’s spirit.
(和訳)
素晴らしい立教の方たちやとても勇敢な陸前高田の方たちに出会うことができました。誰もが逆境の中でもはつらつとし、希望を失わずに街の再建に毎日励んでいる姿を見ることができ、とても驚きました。震災は街を破壊しましたが、住民の気力を奪うことはできませんでした。

今回の経験を今後どのように生かしていきたいですか。

提案ドラフト発表

I try to make everyone aware of what happened there, for my friends to understand that even if it was a few years ago, there are still things to be done and we can help. I know we are very welcome there, I could experience differently Japanese hospitality and improve my Japanese, so for me it was a very awesome experience! I plan to work in an NPO in the future and everything I learnt will surely be an asset to my knowledge...
(和訳)
友人たちに、地震が起こったのが数年前だとしても、まだやるべきこと、助けられることがあると周りに知らせようとしています。現地の人々は私たちを温かく迎えてくれるのを知っていますし、様々な日本人のホスピタリティーを感じられ、日本語の上達もできたので、本当に素晴らしい経験ができました。将来はNPOで働きたいと思っているので、今回学んだことはきっと財産になるでしょう。

以上です。ありがとうございました。

※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご注意ください。

CATEGORY

このカテゴリの他の記事を見る

RIKKYO GLOBAL

2024/10/24

外国人留学生の今——世界から集い、日本人学生と共に学ぶ

立教大学

お使いのブラウザ「Internet Explorer」は閲覧推奨環境ではありません。
ウェブサイトが正しく表示されない、動作しない等の現象が起こる場合がありますのであらかじめご了承ください。
ChromeまたはEdgeブラウザのご利用をおすすめいたします。